MaxとMinに泣く   


石谷 茂 著
ISBN978-4-7687-0373-1
四六判 / 224頁 / 1,365円

数学は,例外を嫌うというが,定理や公式の成立条件を明確にしておかないと,意外なところで特異例に遭遇して,進退きわまるものである.
これを盲点という.
盲点に泣くのは学生のみではない.
教える教師も同類である.
誤りをおかさない人間はいない.
しかし,誤りの中には,ついウッカリの誤りでなく,だれでもやりそうな誤りもある.
そのような誤りは,数学の基礎的なところに多く,数学の本質につながっているものである.
本書は,もろもろの盲点を初等数学の中から拾い出し,解明を試みた.


目次
  1. 陰関数とは何か
  2. 陰関数の微分法の泣き笑い
  3. 不定積分の原始関数は同じか
  4. 極限に迷う
  5. MaxとMinに泣く
  6. MaxとMinの残像
  7. 数学果し合いの巻
  8. コーシーの不等式の拡張の秘密
  9. 分数が0の式に近づく ほか


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