確率論の黎明   


安藤洋美 著
ISBN978-4-7687-0369-4
A5判 / 300頁 / 3,360円

数学の多くの分野の中で,確率論はルネサンス以後に誕生した比較的新しい部類と思われていた.
しかし,確率のモデルとなった賭博は有史以前から存在したし,確率概念は宗教や哲学の中にも垣間見える.
本書は,トドハンターの『確率論史』(2002年,現代数学社)に書かれていないカルダーノ以前の確率論史である.
リスクの多い現代社会を生き抜くには,遠回りのように思われるが,昔の人々の賭博や確率に対する考え方,リスクを避ける方法の合理性の追求を知るのは必要である.
本書は,それを教えてくれる昔の人々の知恵を多方面から考察したものであ


目次

第1部 確率論前史
  1. 賭けの精神
  2. 神意と占い
  3. 古代における蓋然論の概念
  4. 古代蓋然論の没落
  5. 中世:焦れったい時代
  6. 古代:中世の組合せ論
第2部
  1. マイモニデス
  2. トマス・アクィナス
  3. 12世紀から15世紀までの西欧でのいろいろな研究
第3部
  1. カルダーノ
  2. 16世紀のいろいろな研究
  3. ガリレオ・ガリレイ
  4. 1600年から1650年までのいろいろな研究
  5. パスカル,フェルマー,


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