パラメータを視る 変数と図形表現   


米谷達也 著
ISBN978-4-7687-0336-6
B5変形判 / 260頁 / 2,835円

数学が達者な人は,どのような思考回路を備え考えているのか.
本書は,この問いへの回答を明らかにする.
一貫して述べているのは,変数の役割を知って式を見る目を養い,問題状況に合わせた変数の操作を習得し,それが図形としてどのようにフィードバックされるかを視ることである.
数学の達人が,問題の本質を取り出し,さらりと処理するときに使っている暗黙知が存在する.
彼が「なんとなく」使っていることがらを言語化しどのようなロジックとイメージで問題解決に当たるのかを書き出すという作業を通して,暗黙知を明示的な知に置き換えることを試みている.
また,豊富な図版を投入し,動きを再現したgifアニメーションのサイトを設置するなど,視覚的な理解を助ける工夫を凝らしている.
特別サイト:変数と図形表現パラパラ劇場


目次紹介
  1. 文字の役割を見直そう
  2. 条件は変数をもっている
  3. パラメータを含む関数
  4. 点の軌跡
  5. 値域と掃過領域
  6. 1次変換から線形代数へ
  7. 立体をとらえる
  8. 複素数平面上の写像
  9. 極方程式による図形表現

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